
岸田総理、方向転換ですか?
皆さま、こんにちは。
ちょっと思いついたことがありました。ツイートでは文字数が足らないので、ブログでお伝えします。
今朝一番のニュースは岸田総理の「資産倍増を実現する」とのご発言。
前回の衆議院選挙後に「金融所得課税強化策」を打ち出し、Twitterの投資界隈で大炎上したのは記憶に新しいです。
そんな過去があると、今回の発言を聞いても「どうせ選挙前のリップサービスでしょ?」と思う向きも多いのではないでしょうか?
僕もその一人です。
どうも岸田総理の発言を耳にするたびに「株式投資=お金持ちのやること」との偏見がついて回っている気がしてなりません。
社会から振り落とされる恐怖「明日は我が身」
それに富の再分配が公平になされているか、とても気になっています。
そんな時、ネットを見ていると、こんな地方新聞の記事を見かけました。
この記事からして、都市部以外では、就労困難、過疎化、高齢化が深刻ではないかと想像します。
格差拡大とその3つは「入れ子構造」になっており、進行の度合いによっては、深刻な社会不安を引き起こすかもしれません。
格差を考えたときに、僕が感じるのは「自分もいつ社会から振り落とされるか分からない」ということ。
明日は我が身を感じた、個人的体験談
僕は若い時にこんなことを体験しました。
20代前半に働いていた職場(製造業)の就労環境が悪く、また長時間労働から体調を崩し、休みがちになりました。(扁桃腺炎が原因の高熱が頻繁に出ました)
部署異動を希望すれど、それも叶わず、「こんなところで働いてちゃ心も体もダメになる」と発作的に会社を辞め。その後2ヶ月ほど「無職」を経験することになります。
当時は若気の至りの浪費体質で、洋服や外食でカード払いを濫発、無職期間も支払い終われました。
支払いと金欠の焦りからか転職活動も上手くいかず「俺はもう社会に必要とされてないんじゃないか?」と呪文のように唱えながら毎日を過ごし。
本当に苦しかったです。(もちろんカードショッピングの乱発は自業自得です。反省。)
だから社会から振り落とされる不安を人一倍実感するのです。
しかし、その経験から今の境遇は「奇跡」だと感じております。その証拠にこんなツイートを時折しておりまして、
派遣労働の一般化が格差拡大を生む
一方、格差拡大を社会全体で考えた時に浮かび上がるのが「派遣労働の一般化」です。
僕自身も優秀なのに正社員として働けない人たちを目の当たりにしております。
前出した製造業の後に働いた、大手企業の関連会社にいたときも、僕がいた会社の傘下には「派遣専業の協力会社」がありました。
当時、その会社で働く人たちは、僕らと同じ仕事をやっていながら、僕らよりも休日や勤務時間の雇用条件(多分賃金も)が劣っていたのです。
しかし、その協力会社さんには安心して仕事を任せられる優秀な方(数名)がいらっしゃいました。
ある日、勤務先(当時)の人事担当課長とその待遇格差が話題となったときに、
「蓮沼君、それは仕方がないんだ。ウチも慈善事業じゃないしね。コストは削っていかないと。まあXXXさん(協力会社)で働くしか無かった人たちの運みたいなのもあるし。割り切っていこうよ」
と言われました。それ以来、
「これでいいんだろうかぁ〜」
と言うのが僕の考えから抜けることはありません。
なので「格差社会」と言う言葉が無かった時から「何かできないだろうか?」と考えております。
忘れられない悲劇です<渋谷バス停殺人事件>
そしてもう一つ僕の記憶に鮮明に刻まれた事件がありました。
2020年11月東京都渋谷区で起きた「渋谷バス停殺人事件」です。
非正規の試食販売員として働いていた被害者女性(当時64歳)は短期雇用の不安定な賃金により住まいの退去を余儀なくされ、さらにコロナ禍によって仕事まで奪われます。
そして、夜になると毎晩、都会の片隅のバス停でひっそり過ごすことに。
事件当日の夜もいつもと同じように過ごしていたのでしょう。しかし「邪魔だった」と言う動機により、見知らぬ男が振り下ろした「石とペットボトルの入った袋」により命を奪われます。
事件発生時この女性が所持していた現金はわずか「8円」。
その後のNHKの取材で、殺害される前、深夜のバス停で身を潜めるように過ごすこの被害女性を、何人もの人が目撃しております。
しかし、誰も声をかけなかった。いや、かけられなかったのか。
格差社会が作った、社会と彼女の心の壁。薄いようで分厚い断絶をそこに感じずにはいられません。
もしかすると彼女が命を落としたのはその見えない「壁」が原因の一つかと。
この事件を知って、何のバックボーンも持っていない僕は直感的に、
「明日は我が身だ」
と思いました。
そして、この女性に対しても「働くところさえあれば、住むところさえあれば、こんなことに遭わずに済んだのに」と不覚にも涙が出る想いがあり、
もちろん、SOSを発信しないのが悪い、との見方もできます。しかし、わずか「所持金8円」と追い詰められては何も出来なかったのではないでしょうか。
こんなことが繰り返されてはいけません。
全ての働く人の人生で、簡単に職を失い、住む場所を追われる「明日は我が身」の顕在化があってはいけません。
努力した人が適正な評価を受け、確実に報われる社会が実現されることを希望します。
そして、もしもリストラや倒産の憂き目にあった時には、再出発まで一時的に救済される相互扶助の仕組みがビルトインされる社会。
社会に出ても意思があれば学び直し、新しいスキルを身につけることができる仕組み。
今の日本社会で『Life Shift』に書かれているパラレルキャリアを実現しようにもなかなか難しい。
『新卒者偏重』の雇用機会も改める必要があるでしょう。
これってFIREにもつながっていく話です。
格差の少ない社会を希望します
僕は今後も「格差とは何か」「是正する方法があるか」「少しでも社会貢献を」この3つの柱で社会を見ていこうと思っています。
今年から始めた社会貢献(こども食堂、UNHCR)への支援も継続します。

格差の少ない社会の実現へ微力ながら貢献しよう。そう思ったひと時でした。
格差是正の努力を続けることって必要ですよね?
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた。